64分音符とは1拍を64分割した1音の音符です。クラシック音楽でもない限りあまり見かけませんし、使う頻度も少ないと思います。しかし、頻度が少ないだけで64分音符を使いたい場面もあるのです。
私が使用している DAW の ABILITY で64分音符の入力をしようとしたのですが詰まりました。
音符を入力するノートパレットにも32分音符までしかないので、64分音符を入力する事ができません。
ノートパレットの Dev(ディヴィエーション)を弄って発音タイミングをずらす力技でやろうと思えば可能ですが、かなり至難の業です。
簡単に64分音符を入力する方法はないものか?と思って調べてみたらありました。
64分音符を入力するには
それはピアノロールエディタを使用する方法です。ピアノロールエディタは64分音符の入力に対応しています。
普段スコアエディタを使用していたので、気が付きませんでした(スコアエディタでは32分音符までしか入力できません)
画面上部よりピアノロールエディタのボタンを押してピアノロールエディタを開きます。
ピアノロールエディタには64分グリッドが用意されています。このボタンを押すと、64分グリッドが表示されます。
画面上部のペンカーソルモードを使うと、64分グリッドに沿って64分音符が入力できます。
64分音符を入力したらスコアエディタではどうなっているのかというと…。
32分音符が敷き詰められていました。やはりスコアエディタは32分音符までしか入力できない仕様になっています。
ともかく、ABILITY で64分音符を入力する事ができました。それほど入力機会はないので、この方法でもいいでしょう。
余談ですが、理論上は128分音符や256分音符も存在するそうです。ベートーヴェンの曲に用例があるとか。更に言えば4096分音符、8192分音符など無限に存在します。そんな細かな音符、人間には弾けませんし聞き取れないと思いますが…。
他社ソフトでは4096分音符まで入力可能なものもあるそうですが、ABILITY では64分音符までです。
関連サイト
ABILITY公式サイト:音楽制作ソフトウェア ABILITY 3.0(アビリティ)|株式会社インターネット