8分音符というのは1拍を8つに分割した音符。音の長さは均等じゃなければおかしいです。上図のように ABILITY で8分音符の入力を行ったのですが、どこかおかしいですね。音の長さが均等じゃないんです。
リズムで言えば「タタタタタタタタ」でなければいけませんが、「ターンタターンタターンタターンタ」になっています。ジャズでよくあるシャッフルのリズムのようです。
曲を作っている時になんかリズムがおかしいなぁと思ってベロシティを見てみれば、8分音符なのに入力されているのは8分音符じゃないんです。
これはバグかな?と思っていたらそうじゃありませんでした。
8分音符の入力がおかしくなる原因
実はこれはバグではなくちゃんとした ABILITY の一つの機能でした。
これは ABILITY でスコアエディタに音符を入力していくためのノートパレットです。これが通常の状態です。
これもノートパレットですが、8分音符の入力がおかしくなっている時のノートパレットです。違いはわかりますか?
本来8分音符の所が、違う音符になっています。これが8分音符の入力がおかしくなる原因です。
8分音符のボタンをクリックする事で「8分音符」と「4分音符と8分音符を連結した3連符」が切り替わるようになっていたのです。他の音符ではそんな事にならなかったので、なかなか気が付きませんでした。
8分音符の入力がおかしくなっていた時は、ようするに上図の3連符が入力されていたということです。
ABILITY の前身である Singer Song Writer では先程の3連符を入力する為には、通常の3連符で1音目と2音目をタイで結ぶしかありませんでした。
それが ABILITY では通常の8分音符の入力で、「4分音符と8分音符を連結した3連符」を簡単に入力できる新機能だったのです。
作曲で使わなくはないリズムなので、頭の片隅に置いておけばとても便利な機能でした。ただ、知らなければバグだと勘違いしてしまう機能でした。